ビジョンやミッションなど

認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズは、2023年11月に設立25周年を迎えます。県内のNPO法人も853を 数えるまでに増加し、設立時と比較して、NPOの中間支援組織としての位置づけが改めて問われていると感じています。

2018年には以下のとおり、組織として今後も大切にしたい価値(バリュー)、目指す社会像(ビジョン)、10年後に達成する中期的目標(オブジェクティブ)、社会的な役割(ミッション)、事業の対象と柱を、以下のとおり整理しました。

茨城NPOセンター・コモンズ

今後も大切にしたい価値(バリュー)

  • セーフティネット(制度外福祉)の充実
  • ダイバーシティ(多様性)
  • ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)
  • 市民社会
  • ネットワーク型社会

目指す社会像(ビジョン)

様々な課題当事者が社会的に包摂され、多様性が尊重され、人や組織がつながり共に行動する市民社会

2028年に達成する中期的目標(オブジェクティブ)

県内5地域(県北、県央、県南、県西、鹿行)において、以下のセーフティネットを生みだします。

  • 誰もが来られる居場所
  • 組織連携によるワンストップのよろず相談場所
  • フードバンクによる食のセーフティネット
  • ジョブトレーナーによる中間的就労
  • 多文化共生地代にふさわしい保育、教育、キャリア支援機関
  • 空き家を活用した一時入居できるシェルター
  • 災害時に対応できる福祉ネットワーク

社会的な役割(ミッション)

セーフティネットづくりに取り組む活動を支え、ネットワーク化し、または自ら取り組んで、その芽を育てること、また地域における民間非営利団体の活動基盤の充実を図ること

1. セーフティネットのインキュベーション(※)

2.ネットワーク化

  • 対象:ひきこもりがちな市民や生活困窮者
    地域を構成する多様な組織の連携の機会づくり
  • 対象:子ども
    子ども食堂や無料塾のネットワーク化支援
  • 対象:外国人
    多文化ソーシャルワーク
  • 対象:被災者
    災害時の特殊ニーズに対応するための、福祉団体のネットワーク化
  • 対象:高齢者
    自治体やNPOなどによる生活支援体制整備の支援
  • 対象:障がい者
    福祉避難所づくりを通じた障がい者支援団体のネットワーク化

3. 担い手の育成

  • 対象:ひきこもりがちな市民や生活困窮者
    ジョブトレーナーの育成、親の会やひきこもり支援に関わる団体の運営支援
  • 対象:子ども
    子ども食堂などの運営支援
  • 対象:外国人
    外国人による当事者組織の設立支援
  • 対象:被災者
    防災訓練や常総の水害の経験を活かしたワークショップの実施
  • 対象:高齢者・障がい者
    茨城NPO事務支援センターによるNPOなどへの会計支援

4. 活動資源の仲介

  • 対象:ひきこもりがちな市民や生活困窮者・子ども・外国人
    いばらき未来基金によるNPOなどへの助成と伴走支援
  • 対象:被災者
    被災者支援活動のための寄付募集と助成
  • 対象:高齢者
    遺贈寄付の推進
  • 障がい者
    いばらき未来基金によるNPOなどへの助成と伴走支援

※ インキュベーションとは、培養、起業支援を意味します。つまり、まだ地域課題解決の担い手が少ない分野にコモンズが直接関り、モデル的事業に取り組みますが、その事業を通じて担い手、財源、情報、ネットワークなどの活動資源が充実した段階で、コモンズから分離・独立させ、その後は側面的、間接的にその活動をコモンズがサポートします。コモンズが永続的にその活動を自前で行わない、ということを意味します。

これまでの20年間を振り返っても、パソボラ茨城、とらい茨城福祉移動サービス団体連絡会フードバンク茨城ふうあいねっとグローバルセンター・コモンズなど、インキュベーションによってコモンズが生み出してきたセーフティネットづくりに関わる団体は多くあります。

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茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。