台風19号の被災者支援活動にご協力ください(代表理事からのメッセージ)
台風前後の対応
10月の台風被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。
私の住む常総市も鬼怒川の水位が上がり、あと少しで4年前の水害を繰り返すところでした。今回は、地域に携帯電話のショート・メールで情報を流す準備をしていたので、店舗が何時に閉まるとか、避難所はどこが開いたとかを知らせることができました。
外国語でも流せたほか、避難所では外国語で情報が得られるウェブサイトの案内などをしました。前回は多くの人が逃げ遅れましたが、今回は多くが避難しようとしました。市内の避難所は人が入れず、避難所の整備と、安全な時間帯に早めに避難をするための訓練が必要だと改めて思いました。
これまでの支援活動
今回の台風では県北、県央で河川の氾濫が起きました。私たちは大子町に毎週通っています。アクセスしにくく、ボランティアが不足していると聞いたからです。
私たちは、社会福祉協議会の災害ボランティアセンターと情報共有しつつ、別の活動をすることにしました。ボランティアがすることは、濡れた畳や家財などを搬出したり、家の外壁についた泥を洗うことが多いです。その作業は、水害から2、3週間を経て、収束しつつあります。
次の課題は、床下や壁の乾燥と消毒です。床下の乾燥、消毒をしないままだと、カビが増えたり、家が傷む可能性があります。行政は消石灰とオスバンという薬品を各世帯に配っていますが、ほとんどの住民がそれをどのように、どこに散布するのかわかりません。
そこで私たちは、被災した住宅をお借りし、その場で近所の皆さんに集まっていただき、床下消毒の仕方、その前に乾燥させること、濡れた壁の処理の仕方の講習会をしています。併せて、被災者支援制度の説明もしています。こうした情報を今の時期に届けないと、家が傷んだり、得られたはずの支援が受けられなかったりするので、常総の経験を伝える活動をしています。
被災した方で、特に水害対応保険に入っていなかった方は、これから家をどのように直せば良いか、お金をどうすれば良いか、悩みに直面します。連日の片づけで疲れも溜まっています。そんな時に、災害ボランティアセンターが終了し、ボランティアも来なくなると、とても心細い状況になります。
今後の活動
常総の時もそうでしたので、当時私たちが行った次の活動をすることにしました。ぬくもりを届けるサロンです。
たらいのお湯に足を入れてもらい、ハンド・マッサージをする足湯は、少しの時間ですが心が安らぎます。そうした時にほろっと出るつぶやきが、被災者の生の声です。皆普段は我慢したり、遠慮しています。足湯で少し休んでもらいつつ、本当はこれで悩んでいるというニーズを聴かせてもらい、共にできることを考えます。
聴いてくれる人、心によりそってくれる人が、心の支えになると思います。そこに温かい食事の炊き出しを付けたり、マッサージや相談対応ができる人もいればなお良いと思います。
私たちは、これから週末に被災地の集会所などをお借りして、こうした活動を計画しています。ボランティアの参加でも良いですし、食事や食品の提供でも良いです。可能であれば、これから防寒器具や防寒着が必要になりますので、そうした物品の提供などもありがたいです。
コモンズでは、細く長く、被災地の人たちによりそう活動、人のつながりをつくる活動をしていこうと思います。こうした活動の財源となる寄付も募っています。ぜひ、可能なかたちで、被災した人たちを応援する活動にご参加ください。
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
代表理事 横田 能洋
市民セクターによる水害被災者支援活動一覧
常総の水害の被災・支援経験をもとに、被災された住民のニーズと、今後必要な支援活動を時系列でまとめています。一つでも、一緒に実現しましょう。
可能なかたちでご支援ください
支援情報の拡散
台風被害に遭われた皆様への、住宅と生活の再建に関する大切なお知らせ
ボランティア活動
炊き出し、足湯、マッサージ、物品提供などのご支援をお願いします
ご寄付での応援
茨城県内の被災地域復興のため、「ホープ募金」にご協力ください
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。