外国ルーツのこどもの就学や進学を支える活動にご協力をお願いします
コモンズが外国ルーツのこどもへの日本語や教科の学習支援事業を行っています。
その柱は3つあります。
1. 県内小中学校、高校に在籍する児童生徒、ならびに学校への支援
県内の学校には沢山の外国ルーツの児童生徒が在籍しています。国籍も多様です。
日本生まれで日本語が流暢に話される子もいれば、最近まで母国で過ごして日本に来た子は日本語がわからず、学校の授業についていけない子も沢山います。そうした子が多い学校には日本語教室がおかれることもありますが、それが一部の学校に限られています。
そこで、コモンズは茨城県教育委員会の委託を受け、学校に日本語の初期指導をする人や母語で面談での通訳をする人の派遣を行っています。日本語指導の資格がない方でも、外国ルーツの子どもに関わってみたい、との思いがある方であれば一定の研修を受けて活動に参加いただけます。
関心のある方は、チラシをご覧の上サポーターにご応募いただきたいと思います。対面またはオンラインで通訳をしていただける方も募集しています。これらの活動については謝金をお支払いします。
2. 最近来日し、高校受検を目指す子の夢を叶えるアフタースクール
中学生くらいまで母国で学び15,16,17歳くらいで来日する子が増えています。
日本の中学校は年齢が15歳を超えると入学できないことが多く、そうした子はオーバーエイジと呼ばれます。その多くは日本の高校に入りたいと思っていますが、どの高校を選びどう手続きすればいいかもわからず、日本語も初期段階の場合、高校受検をして合格することは容易なことではありません。
そんな子どもたちの夢をかなえるためにコモンズが行っているのが毎週土曜日のアフタースクールです。
昨年度は筑西市で自主夜間学校という形で行い、常総市では土曜に行いました。それぞれ20名以上の生徒が通い、日本語や数学の学習のほか、面接の練習を何度も行い、なんとか全員が高校に入ることができました。
今年度は、常総市のアフタースクールを行っています。こちらも資格は不問です。来られる日だけでも可能です。旅費等のお支払いは可能です。常総市に通えない子のためにこれからオンラインでの授業も行います。こちらは日本語教師の資格のある方を中心に行いたいと思っています。関心のある方はコモンズにお問い合わせください。
これらの学びの場づくりでは「外国にルーツがある人々への支援活動応援助成」の御支援をいただきました。
3. 不就学のこどもの把握と就学支援
色々な理由で就学年齢なのに学校に通っていないこどもがいます。外国籍の人には就学義務はありませんが、こどもの権利条約にあるように子どもには学ぶ権利があります。
文科省の不就学調査では、常総市やつくば市では100名近い子が地域に住んでいながら公立学校に在籍していない「就学状況不明」となっています。この地域にはブラジル学校やインターナショナルスクールもあるのでそちらに通っている子もいるとは思いますが、在宅に居る子もいるでしょう。文科省はこうした子の状況の調査と就学支援が必要としており、当会もこの取組みに協力しています。難民申請中の家族は、2,3カ月間の滞在が認められている状況のため在留カードがなく、自治体に住民登録できません。そのために小中学校に入りたくても入れない子がいます。
その人数は、不就学調査の人数には含まれていません。
私たちは、そうした子が就学できるように住まいを提供しながら就学の支援も行っています。住まいの提供で住居が明確にでき就学可能になったとしても、日本語初期指導を行わなければ通うことは困難です。
以上3つの課題は、子どもの人生、未来に直結することで放置しておけません。
コモンズだけではカバーしきれませんので、多くの方のご協力、ご支援が必要です。
時間がある方は日本語や学習支援のボランティアとして、
日本語教師有資格者の方は対面またはオンラインでの日本語指導者として、
さらに多くの方に寄付という形で
これらの課題解決にご協力いただきたくお願いいたします。
当会の活動がフォーブス・ジャパンの「いま注目のNPO50 日本を動かし社会を変える、新たな主役」として紹介されました。
https://forbesjapan.com/articles/detail/74523/page5?
お問い合わせ
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
電話:0297-44-4281
FAX:0297-44-4291
eメール:global@npocommons.org
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。