『けあけあ ~ケアする人をケアする茨城の団体情報~』の冊子及びデータベース発行!
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- 姉妹版の『リンク ~茨城のセーフティネットづくりに関わる団体ブックレット~』
- 「けあけあポータル ~ケアする人をケアするサイト~」も併せてご覧ください。
このブックレットは、その名のとおり、茨城県内のケアラーをケアする様々な市民活動団体の情報を掲載しています。
コロナ禍が長期化する中、孤立しがちなヤングケアラーの課題解決に向けた社会的関心が近年急速に高まり、徐々にですが行政予算化、制度化の動きがあります。茨城県では「茨城県ケアラー・ヤングケアラーを支援し、共に生きやすい社会を実現するための条例」が、2021年12月14日に施行されました。
また国も内閣官房に孤独・孤立対策担当室と担当大臣を設置し、「孤独・孤立対策推進法案」が国会に提出されるなど、孤独・孤立になりがちな多様な市民を支えようと力を入れています。多様なケアラー支援や支える地域の居場所の充実が求められています。
ヤングケアラー支援に関心が集まる一方、家族介護者の負担は若年者に限ったことではなく、 生きづらさを抱えた課題当事者に寄り添う様々な家族介護者を支える居場所が地域に必要です。例えば、組織の中核にいる40~50代の従業員が、親の介護のため離職せざるを得ない現実は、少子高齢化がさらに進展し、労働力不足が目立つ日本では非常に重要な問題です。
介護保険制度の導入を初めとして、介護の社会化が進み、家族を介護するケアラーの負担軽減に向けた関心や動きが高まりました。ケアラーも困っている現状に声を上げたり、ケアラー同士がつながる動きも徐々に進んでいます。
「家族の面倒は家族が見なければならない」という社会の意識が、欧米諸国と比較し日本は特に強く、家族に過度な負担がかかってしまう現状を変える必要があります。少子高齢社会の中では、ケアのさらなる社会化が必要です。
これらケアラーの課題に取り組む地域の多様な居場所は、ボランタリーな小規模団体が多いため情報を発信する力が十分でなく、その存在や活動実態があまり知られていません。茨城県域のセーフティネット推進機関である当団体も、これまでケアラー支援団体とのつながりを十分構築できていませんでした。
そこで、このブックレットを作成することで、ケアラー支援団体の活動実態を把握し、今後その運営をサポートしたり、ケアラーに紹介できるようにしたいと考えました。
この冊子に掲載されている市民活動団体が、ケアラー支援団体の全てということではもちろんありません。存在を把握しながらも、掲載が叶わなかった団体もございます。また、非公開を希望する情報もあるため、このブックレットを読んで、連絡先などをさらに確認されたい方は、団体、またはコモンズにご連絡ください。団体におつなぎします。
掲載する団体をリストアップする際には、紙幅の関係から一部に限らざるを得ませんでした。例えば、障がいのある方の家族会など、団体数が多い分野は、ネットワーク組織や代表的な組織、また他団体を紹介できるような組織のみを掲載しています。
茨城県内の団体を掲載するよう心掛けましたが、県内に該当する支援機関がない場合、他の都道府県の組織や全国組織を掲載しています。その他、隣県の団体が県内でも活動している場合は掲載しています。
このブックレットの読者は、地域包括支援センター職員など、ケアラーとの接点がある方を主に想定しています。サポートしている世帯に対し、このブックレットに掲載している団体情報が役に立つと思われましたら、ぜひ該当ページを印刷して、課題を抱える家族を支えるケアラーに渡していただきたいと思います。
なお、このブックレットのデータ版は、このページ上部のリンクから無料でダウンロード可能です。掲載団体の一覧も、加工可能なエクセル・ファイルでダウンロードできます。気になった団体の情報にすぐアクセスできるよう、ご活用ください。
相談機関の方には、このブックレットに併せて、『リンク ~茨城のセーフティネットづくりに関わる団体ブックレット~』(2021年度改訂)も、併せてぜひご活用ください。
なるべく多くの相談機関、またケアラーに、このブックレットに掲載された団体の情報をお届けしたいと思います。一方、課題を抱える家族や友人を支えることに忙しいケアラーには、このブックレットだけでは支援情報が十分に行き届かないことが懸念されます。このブックレット発行にとどまらず、これを契機に、様々なかたちで当事者に情報が届く仕組みを今後も構築したいと思いますので、ぜひそのアイディアをお寄せください。
最後に、このブックレット発行にあたって情報をご提供くださったケアラー支援団体の皆様、また「茨城県ケアラー・ヤングケアラー実態調査」の調査結果の掲載をご承諾いただきました茨城県(福祉部 福祉政策課 地域福祉グループ)の皆様に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
このブックレットが活用され、ケアラーの方々のご苦労が少しでも和らぐことを願います。
◆ 構 成
A4判で100ページ
32団体掲載
◆ 発 行
2023年3月31日
◆ 発行者
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
◆ 助 成
一般財団法人 茨城県労働者福祉基金協会「NPOマナビヤ事業」
◆ ブックデザイン・DTP
篠崎 智子
◆ 印刷版の販売価格
500円(税込)
※ 送料別
※ こちらからご注文ください。代金のお振り込みは、本体とともに同封するゆうちょ銀行の払込取扱票をご活用ください。
◆ 本件に関するお問い合わせ
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ
常務理事・事務局長 大野 覚
〒310-0031
茨城県水戸市大工町1-2-3 トモスみとビル 4階 みとしんビジネスセンター C-1
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FAX:029-300-4320
eメール:info@npocommons.org
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。