改訂版『茨城県協働推進マニュアル』が、ついに完成しました!
地域の課題を解決するために行政と市民団体が連携して取り組む「協働」が、より円滑に進むように、平成20年3月に発行された茨城県『NPOと行政との事業実践マニュアル』の改定案を作成することを目的に、これまで協議・検討を続けてきました(詳細はこちらをクリック!)。これまでもコモンズのウェブサイトや情報誌(PDF/7.0MB)、地域別NPO例会などで、度々その模様はお伝えしてきたところです。
今瀬委員長をはじめ「茨城県協働推進マニュアル改定検討会」委員の皆様のお力により、ついに完成しました。以下よりダウンロードできますので、ご覧ください。
本マニュアル改定に事業受託者として関わったコモンズとしては、事業委託者である茨城県(生活環境部 生活文化課 県民運動推進室)とともに、マニュアル普及に努めていきたいと考えています。また、以下のようにマニュアルの内容を実現するためにご自由にお使いいただけるデータベースなどのツールも作成しました。マニュアルやこれらツールの普及・活用のための勉強会などを開催されたい組織は、ぜひコモンズまたは茨城県までお問い合わせください。
協働を、ともに進めていきましょう。
※ 平成24年度茨城県新しい公共支援事業に伴う活動基盤整備事業委託業務(協働推進環境整備事業)の一環として作成されました。
『茨城県協働推進マニュアル ~協働ハンドブック~』(PDF/1.21MB)のダウンロードはこちらをクリック!
『茨城県協働推進マニュアル ~協働ハンドブック~』の概要
- 地域の課題を解決するためにNPO等と行政が連携して取り組む「協働」が、対等な関係のもと、それぞれの持ち味が活かされ相乗効果を生むようなものとなるように、「茨城県協働推進マニュアル改定検討会」(委員長:今瀬政司(NPO法人市民活動情報センター代表理事)、有識者・NPO等・行政からなる委員9名で構成)によって検討・策定された。
- 平成20年に茨城県が発行した『NPOと行政との事業実践マニュアル』の改定版として策定されたものである。
1章 茨城のNPO
- NPOとその法制度
- NPO法人の状況
- NPO関連の施策
2章 協働の主体と意義
- 公共の担い手の拡大
- 協働する上での基本姿勢
- 協働の必要性とメリット
3章 協働の進め方
1. 事業形態に応じた協働のチェック・ポイント
(1)「NPOと行政の双方主体となった事業形態」による協働
① 共催事業
② 実行委員会方式
(2)「行政が主体となった事業形態」による協働
① 委託事業
② 計画立案参加
(3)「NPOが主体となった事業形態」による協働
① 補助事業
② 後援・協賛
2. 協働を成功に導くチェック・ポイント
(1)PLAN(計画段階)
① ニーズの把握と多様性の認識
② 目的の確認とミッションの整合性
③ 相乗効果による生産性の向上
④ 相互理解
⑤ 対等性の確保
⑥ 信頼とコミュニケーション
⑦ 自律と変革
(2)DO(実行段階)
① 経営資源と役割分担
② 透明性の確保
③ 進捗状況の把握と必要に応じた軌道修正
④ 事業終了後の見通し
(3)SEE(振り返り段階)
① 事業成果の確認と評価
② 継続的な取り組みの検討
【ヒント】
A. 協働のパートナーの選び方
B. 契約書における対等性の確保
C. 委託事業費の単価はどう積算すると良い?
D. 委託事業費の支払いのタイミングはいつが良い?
E. 委託事業の成果物の著作権はどうなる?
F. 協働の出発点
G. 協働のパートナーの探し方
H. 茨城県における指定管理者制度の概要
I. 事業評価基準をどのように定めると良い?
J. 協働事業評価書を作成しよう!
4章 協働における課題と推進に向けた提案
<資料編>
- 「茨城県協働推進マニュアル改定検討会」の概要
- 「協働ハンドブック」策定に係るアンケート調査結果
- 茨城県・市町村のNPO・協働担当部署一覧
- 参考文献
事業主体・発行
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茨城県生活環境部生活文化課県民運動推進室 水戸市三の丸1-5-38 茨城県三の丸庁舎2階 電話:029-224-8120 eメール:undo@pref.ibaraki.lg.jp |
検討・策定
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茨城県協働推進マニュアル改定検討会 |
検討会事務局(委託先)
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認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ |
マニュアルの内容を具体化するためのツール
マニュアルの内容を具体化するためのツール
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マニュアルとの主な関連個所
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名 称
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内 容
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対 象
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花王・ハートポケット倶楽部 地域助成 (いばらき未来基金 冠助成プログラム) |
この助成は、花王グループ社員による社会的支援を目的としたクラブ組織「ハートポケット倶楽部」会員の皆様のご寄付を原資として実施する。 いばらきの未来をつくる市民活動団体(NPO法人・ボランティア団体・コミュニティグループ、自助組織等)による、人や地域の絆を創る活動に助成し、企業と県民が協働して、あらゆる人の居場所や出番を増やすという新しい公共の理念を具体化させることを目的に、助成事業を行う。 |
いばらきの未来をつくる市民活動団体(NPO法人・ボランティア団体・コミュニティグループ、自助組織等) | p. 7「いばらき未来基金」
p. 8「1. 公共の担い手の拡大」 p. 24「ヒントF 協働の出発点」 |
国内最大のNPO法人データベースの茨城版。団体基礎情報だけではなく、詳細な活動内容や財務データ、会員やボランティアなどの募集内容を各団体自ら無料で更新できる。様々な条件で検索が可能なため、協働のパートナーを探している行政や、ボランティアや寄付先を検討している市民などが、比較可能なかたちで団体を選べるシステム。登録すると、組織運営に欠かせないパソコン・ソフトの寄贈を受ける資格を得られる。 | ・ 協働のパートナーを探している行政
・ 行政、市民に選ばれたいNPO法人 ・ ボランティアや寄付先を検討している市民 ・ NPO法人の情報発信を支援する中間支援組織と行政 |
p. 14「ヒントA 協働のパートナーの選び方」
p. 25「ヒントG 協働のパートナーの探し方」 p. 32「課題・提案1」 |
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2010年度財務諸表データ付県内NPO一覧 | 茨城県に提出された2010年度のNPO法人の財務諸表をもとに、EXCELファイル形式で比較可能なデータベース化したもの。上記のNPOヒロバと併せて使うことで、より適切な協働のパートナーを選択できる。 | ||
協働事業に活用可能な国家予算データベース | 行政とNPO等が協働する際に活用できる国家予算の情報を、キーワード検索が可能なデータベース(PDF/19.5MB)として編集したもの。平成25年度予算の情報で構成されているが、継続されている予算もあるので、翌年度以降も活用できる。 | ・ 協働に活用できる国家予算を探している行政やNPO
・ 協働推進の役割を担う中間支援組織と行政 |
p. 33「課題・提案7」
p. 34「課題・提案8」 |
茨城NPOセンター・コモンズは、組織の壁・心の壁を越えて、人がつながり、ともに行動する社会を目指します。