2015年9月20日(日)時点での、茨城県常総市からの報告

 皆様、ご心配や励ましのご連絡、ありがとうございます。以下は、コモンズ代表理事の横田からの第11報です。
 なお、現在横田は電話での連絡が付きにくくなっています。お急ぎの方は事務局長の大野の携帯(080-3367-0782)までご連絡ください。なお、コモンズ代表eメール・アドレス<info@npocommons.org>にお送りいただくと、横田も大野も同時にeメールを確認できます。
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 しばらく間が空きました。水海道森下町在住、茨城NPOセンター・コモンズの横田です。
 2日前の夜、ポットで沸かしたお湯を入れたお風呂に入りました。水や電気は戻っても、室外機がやられ、エアコンとかボイラーが使えないところが多いと思います。あちこちに取り残されていた車が、駐車場などの場合はほとんどレッカーで移動になり、2日前から続々とコンビニが再開。昨日から新聞もきました。
 その一方、クリーニングや飲食店をされていた自営業の方は、本当に深刻です。一昨日、朝に自転車で回った時に会った方も、数千万円の機材がだめになったそうで、こうした方々の事業再建は本当に大変だと思います。私が使っていたプリウスは修理でなんとかと思いましたが、あっさりと廃車と言われました。最後はキー・ボタンにも反応せず、悲しい別れでした。10日夜に郵便局方面を見に行った時に、水にはまり、必死に引き返してきたのですが・・・。その後、駐車場で水に浸かりました。森下町、橋本町、渕頭町など、新八間堀川付近の方は、急に増水して車を動かすことができませんでした。
 18日(金)から毎朝、市内の様子を見ることを再開しました。18日(金)は自転車で相野谷(あいのや)、新井木(あらいぎ)、大生(おおの)を見てきました。水は引いていましたが、地区により浸水状況が違うことがわかりました。小貝川付近は水が来るまで時間があったようでしたが、土手の脇の道沿いにものが置かれていました。大生小前の通り沿いの家はかなり浸水したようで、たくさんのものが道に山積みでした。八間堀川が決壊したところから水が溢れたようで、田んぼ脇のフェンスが倒されていました。
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 19日(土)朝は、石下に向かってトラックで旧294号を北上しましたが、美妻(みつま)橋から北へは通行止めで、バイパスに迂回しましたが、お城の交差点の手前でやはり右折せざるを得ず、五箇地区をまわって戻りました。五箇地区の道にはあまりものは出ていませんでした。一方森下町、相野谷町などはまだまだ家の中から取り出しているところが多く、近所の森下公園にはフェンスごしにどんどんごみが入れられ、その量が増え続けています。
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 17日(木)から毎日、生まれ変わったコモンズ常総事務所で、『Juntos通信』を発行できるようになりました。災害FMラジオから流れる情報や新聞記事の中から紹介する情報を決めて、森下町で片付けの機材の貸出をしていることも紹介した通信です。最初は1日遅れで翻訳していたポルトガル語版も、3日目には同時に発行できるようになり、夕方手分けして水海道地区の避難所や市役所に届け初めました。電車が水海道まで来たとか、嬉しいニュースもあります。
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 まだ落ち着いて罹災証明など取りに行けません。保険会社の方にも来てもらわないといけないし、床下の泥をどうするのか、半壊とはどれくらいなのか、消毒はどうするのか、廃車手続きは、片付けが終わったとしても、やることはたくさんあります。水、電気が戻り、自宅に帰った方も森下地区では増えていますが、1階の床を乾かす段階で、2階に住んでいる方も不便だと思います。
 昨日は物資が多く集まる市の体育館に初めて行きました。服やタオルなど、たくさんありました。仕事の帰りに立ち寄る方も多いようです。何が必要か見極めながら、コモンズとしても呼びかけたいと思います。
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 昨日神戸から、手回しで充電する携帯ラジオが届きました。これとマスク、ぞうきん、ウェット・ティッシュ、水を入れるポリタンクをセットにして、自宅に配りながらラジオ放送のことやJuntosでやっている機材貸出のことを伝えていこうと思います。蛇口が付いた軽い水タンクは給水の時も使えるし、家の外で片付けをする際にも手洗い水として使えるので、水が出た地域でも役立ちそうです。これら、必要なものを買ったりするためにもいばらき未来基金にご協力をいただければ幸いです。
 今日も各地から応援に来てくれたスタッフやボランティアの皆さんと、Juntosを知ってもらい、仲間を増やす活動にがんばります。

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